免許合宿ってどんなもの? 選び方のポイントについて!

そろそろ免許を取得したいと思っている方の中には、「合宿ってどうなんだろう?」と興味を持っている人もいることでしょう。

短期で免許を取得できる可能性があるとは言え、泊りがけは大変そうだと尻込みしている人もいるかもしれません。今回は、そもそも免許合宿とはどのようなものなのか、また選び方のポイントなどを詳しく解説します。

なぜ免許を合宿で取得する必要があるの?

免許を取得するためには、教習所などの指定の施設において、学科と技能の双方で講習を受け合格する必要があります。道路交通法などを中心に知識をつけ、それを順守しながら運転する技術を身につける、と言えば分かりやすいでしょう。

更にそれらのテストに合格した上で、地域にある運転免許センターで行われる本試験に合格しなければなりません。これらは安全に自動車・二輪車を運転する上で欠かせないことではありますが、取得までに時間がかかってしまうことが多いというデメリットが少なからずあります。

例えば、学生の長期休み期間の繁忙期の場合、講習が満席になりがちで、自分の受けたい講習の予約を取ることができず、何日も無駄にしてしまうケースなどがあります。また、学業や仕事、育児などをしつつ通う場合、土日などの特定の曜日にしか時間が取れないという人もいるでしょう。

キャンセル待ちをして一つでも多く講習を受けようと努力する人もいますが、時間が掛かりすぎた結果、取得できないまま九カ月の教習期間が終わってしまった、というケースも決して珍しいことではありません。そういった問題に関する悩みや、「そもそも自宅から通える範囲に教習所がない」という人の悩みなどを解消するために作られたのが「合宿免許」です。

自宅から教習所へ通うのではなく、指定の宿泊施設に泊まりながら、集中的に講習を受けて試験合格を目指すというものです。例えば「普通車AT免許」の場合は、14日程度で全てのカリキュラムを終えることができます。

通常の教習所に通って取得する場合、一般的に数カ月から半年程度かかる可能性があると言われているため、その差は歴然のものと言えるでしょう。

どういった人が合宿免許に向いているの?

このように短期集中して免許取得が可能なため、時間や費用、なかなか進まないことに対するストレスなどを避けられるのが合宿免許のメリットです。しかし一方、「普通車AT免許の合宿は14日程度かかる」ということは、「14日間は自宅から離れた宿泊施設に滞在し、毎日勉強に励む必要がある」と言い換えられます。

このような過ごし方が得意な人や、とにかく集中して免許を取得したい人であれば、合宿免許は大きなメリットがあるでしょう。反対に、カリキュラムを次々こなす必要があるので、体調不良などになった場合はリカバリーができない可能性があります。

毎日ずっと缶詰状態で学ぶことが苦手な人や、自宅とは全く異なる食事・部屋に半月滞在するのが辛いと感じる人などには、あまりおすすめできないでしょう。期間というポイント以外にも、「ついでに旅行も楽しみたい」と思っている人も合宿免許に向いています。

観光地に近い合宿先であれば、空き時間に観光を楽しむことができるからです。合宿のプランの中に観光ツアーなどが付随しているケースもあるほどなので、気軽に旅情気分を楽しみつつ、免許取得を目指したい人にはうってつけでしょう。

また、友だち同士で一緒に参加できれば、勉強に励む時間と共に、観光などの楽しい時間も一緒に過ごせるので、特に合宿免許に向いていると言えます。

合宿免許の選び方のポイントは?

合宿免許にも色々な違いがあるので、よく詳細をチェックして検討しましょう。例えば、宿泊施設の食事がついているかどうかや、自宅から施設までの交通費が出るなど、その合宿所によって違ったシステムが導入されていることがあります。

必ずチェックしておきたいポイントとしては、「延長に対する補償」です。これは体調不良や試験に不合格になってしまった人が、やむを得ず延泊する場合に、費用が発生するかどうかに関わってきます。保証付きにすると最初に料金がかかりますが、一週間程度の延泊にも追加料金なしで対応して貰えるでしょう。

保証をつけない場合は延泊時に講習費用や宿泊費用が都度発生してしまいます。「一発で合格する!」という強い意志を持っていても、トラブルはつきものですので、できれば最初によく検討しておきましょう。

その他、チェックしたいポイントとしてはオプションツアーの有無です。旅行や観光目的をかねている場合は、そういったアクティビティツアーがある合宿免許がおすすめです。観光地へツアーとして連れて行ってくれる教習所もありますので、気軽に楽しめるでしょう。

合宿免許は一人で行く?友だちと行く?

合宿免許は一人から参加できますが、友だちや家族、恋人同士での参加も広く見られます。半月も宿泊するので一人だと孤独感を覚え、精神的に大きなストレスになってしまう人も珍しくはありません。このため、教習所の方も家族やカップル専用の男女同質プランなどを打ち出していることも多く、おすすめです。

ただ、教習所によっては申し込み対して、年齢制限や高校生不可といった制限を設けていることがありますので、事前によく確認することをおすすめします。

同性の友だち同士で参加する場合は、ツインルームなどがある教習所がおすすめです。通常の個室などと比較すると割安になることも多く、また楽しくリラックスしながら免許取得を目指せるでしょう。注意点としては、こういったプランはスケジュール調整がしやすい長期休みの時期に混み合うため、希望の日程で空きがない可能性が高くなります。

早めに調整をして手続きを始めておくと安心です。

一人で参加する時の選び方は?

友だちと行きたいけれど、免許を持っていない友だちがいなかったり、スケジュールの都合がつかなかったりする場合、無理に一緒に行く必要はありません。半月近く一緒に生活することになるので、生活スタイルが合わない相手同士だと、お互い疲れてしまうかもしれません。

むしろ合宿先で出会った人と友だちになるケースも多いので、思い切って一人で参加してみるのもおすすめです。このような時、セキュリティや貴重品の管理状況、洗濯機などの共用スペースがどの程度ある施設なのかはよくチェックしておきましょう。

男女の滞在場所やフロアが完全に分離しているような施設の方が、安心して過ごせる可能性もあります。一人で買い物に行く場合に備えて、施設内あるいは施設周辺に安全に行けるコンビニやスーパーがあるかどうかも確認しておきましょう。

事前確認をよくして合宿免許に行ってみよう!

運転免許を最短で取得できる合宿免許は、うまく利用すれば時間や費用の両方を削減できるかもしれません。プランや設備などをよくチェックすることで、「こんなはずではなかったのに」と後悔する可能性も回避しやすくなります。

半月ほど、家から離れた場所で小旅行気分を味わいつつ、免許取得を目指してみるのはいかがでしょうか。